地球温暖化・資源エネルギー

質問コーナー
「カーボンニュートラル」が地球を温暖化させている

Q

私の生協では「カーボンニュートラル」を進めていて、2027 年に、事業で排出する二酸化炭素をゼロにする取り組みをしています。とても暑いですが、この活動で地球温暖化を防げていないのでしょうか。

A

一番悪い太陽光発電

世界中が「カーボンニュートラル」にダマされて地球温暖化を防ぐ活動を行い、それが温暖化を引き起こしています。 一番悪いのは、夜に発電できない太陽光発電で、設置したこと自体がムダです。
 昼は発電しますが、太陽光はエネルギーが弱いので、装置の一部に用いた鉄の精錬に用いる電力を出すことすらできません。
 「CO2 を出さない」のは見える部分だけ。発電パネルに用いる資源を得るときや、発電装置を設置するときに用いる鉄やアルミの製鉄所や精錬所で、石油や石炭が多量に用いられ、CO2 を出しています。
 夜に電気を使えるよう蓄電池を設置すると、その製造と設置に金属資源と石油・石炭が使われ、CO2 を出しています。
 それなのに太陽光発電は「CO2 を出さない」として、世界中で設置されています。
 太陽光発電を設置しなければ、電力会社は高い電気を買わなくてすむので、今より電気料金を安くできます。
 生協が組合員に設置料金を負担させた太陽光発電は、見えないところでCO2 を多く出して、地球を温暖化させ、電力会社の電気料金を高くしているのです。

二番目に悪いEV(電気自動車)

 排ガスを出すガソリン車を、排ガスを出さないEV 車に切り替えるのは、大気が汚れた大都市では意味があります。
 しかし、EV 車も「CO2 を出さない」のは見える部分だけ。充電する電気は発電所でCO2を出しています。発電機や充電装置を製造するときと、その原料の鉄、アルミ、ニッケル、リチウムを掘り出すときや、製鉄や精錬するときに、石油や石炭が多量に用いられ、CO2を出しています。
 「カーボンニュートラル」と言って世界全体でE V 車に切り替え、石油や石炭を多く燃やして地球を温暖化しているのです。
 ガソリン車とEV 車が出すCO2 排出量をトータルで正確に比較するのは大変です。 しかし、大まかなら簡単な方法があります。価格で比較すればいいのです。
 新車を購入するとき、ガソリン車よりEV 車は100 万~ 300 万円高いのですが、維持費が10 年で50 万~ 100 万円安いので、これを引いて、50 万~ 250 万円が、見えないところでEV車がCO2 を多く出して、地球を温暖化させている部分です。
 地球温暖化の主犯は、CO2 と一緒に出る炭素の小さなチリだと私は考えています。
 それは横に置き、生協は見えない部分まで見て、トータルでCO2 を考えながら、安さを追及するとダマされなくなり、温暖化を防ぎながら、給与を上げ、組合員に安く物資を提供できます。